CAI03では、インターネット上の情報やイメージの流通、そしてそれらを消費する態度を多様なメディアで表現してきた大橋鉄郎の個展「Man Power」を開催します。
本展では、労働力や人的資源を意味する「Manpower」という言葉を「Man」と「Power」に分けて捉え直し、男性性と結び付けられてきた「力」や「労働」のイメージを主題に作品を構成します。近代社会において「Manpower」は、国家や産業の発展とともに測定され、動員される人間の力を指す概念として用いられてきました。
大橋は、力や権力を象徴するイメージのコラージュやモチーフを用いながら、それらを壊れやすい素材によるオブジェクトや仮設的な構造として作品化します。強さや支配力の象徴として語られてきたイメージは、ここでは同時に不安定で脆いものとして立ち現れます。
これらのモチーフを正面から受け入れつつ、どこか形骸化した状態で提示することで、本展は「パワー」と呼ばれるものがどのように作られ、誰によって支えられ、どのように消費されているのかを問い直します。