2000年北海道富良野市生まれ。2022年札幌大谷大学大学芸術学部美術学科油画専攻を卒業。現在、札幌を拠点に活動。自分の身体と世界、絵画と鑑賞者の両義的な関係性に関心を持って制作を行う。近年は植物などの自然物の形や色、動きが自分の身体や感情のように感じるという客体の中に主体性を感受する体験をスケッチや写真、言葉による記録をもとに、油絵具を用いて絵画制作を行う。主な展覧会として「mima-no-me#VOL.8」(北海道立三岸好太郎美術館・2024-2025)、「A backaround」(ギャラリー門馬・2024)、「emerging artists 2023」(札幌大通地下ギャラリー500m美術館・2023)、「3331ART FAIR」(3331 Arts Chiyoda・2022)
右折
2023年
素材:キャンバス、油彩
サイズ:1620×1303mm
Photo 山岸靖司
張 小船 Boat ZHANG
1983年中国生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス校を修了。現在、主に東京と上海を拠点として活動。ストレンジ・ユーモアをたずさえ、個人的な経験や感情を手がかりに、日常の表層に潜むかすかなゆらぎを追いかける。アンビバレントな感情や、わずかなズレ、ひそやかな不服従といった姿勢を通して作品は立ち上がっていく。彼女の作品は多くの場合、サイトスペシフィック/シチュエーションスペシフィックであり、現実の問題に対し、即興的かつオルタナティブな応答(失敗へ?)を試みるものである。制作ごとに「協議の場」として捉え、繊細な実践を展開している。「VOCA展2022」(上野の森美術館・東京・2022)、「第12回上海ビエンナーレ」(上海当代芸術博物館・2018)など中国、日本、イギリス、キューバで展示している。2021年松本力賞。作品は上海当代芸術博物館、Asia Art Archiveなどに収蔵されている。対馬や室蘭など、日本各地の地域アートプロジェクトにも参加している。