CAI03では森迫暁夫 個展「ぜんぶぶぶん展03」を6月23日より開催します。森迫さんの作品は版画のシルクスクリーン技法で可愛いキャラクターや紋様を繰り返し増幅させ画面一杯に埋め尽くします。全てのキャラクターには精霊が宿っているかの様で、それぞれには個性や役目がある様にもみえます。まるで森や国、さらに言えば宇宙を創り出しているのかもしれません。それは私達人類、動植物を含めこの地球に存在する全てが本来であれば自然の秩序の中、増幅し循環する存在だということを示唆しているのでしょう。日本の神道で語られる八百万の神とも共通するアニミズムを森迫さんの作品に感じていまします。今回の個展では上記したシルクスクリーン作品のみならず、実験的な展示を行う予定です。タイトルの「ぜんぶぶぶん展03」という意味を体感していただけたらと思います。是非、ご高覧ください。
アーティストからのコメント
森迫暁夫と申します。僕はシルクスクリーンという版画技法を主に、埋め尽くしと繰り返し、図と地などをテーマに作品を作っています。が、ここ何年かで意識の変わることが多く、最近はあまり技法へのこだわりありません。いろんな葛藤の中でいろんな表現を模索しております。今回の展示は、全部部分。という展示です。全部すら部分。今まで同じ展示名で2回ほど展示させていただきましたが、今までと少し違うのは、個人としての作品だけでなく、関わらせていただいたグループ、知り合った方々のおかげで生まれたものを展示したいと思ったことでした。楽しんでいただけたら幸いです。あ、それと。最近気になっているのは生活から生まれるもの。ゴミとか意識のこととかです。