CAI

小林知世 「epiphany エピファニー」

Chisei Kobayashi「epiphany 」

会期 2023年8月5日(土) – 9月2日(土)
休館日 月曜・火曜
時間 13:00 – 19:00
会場 CAI03 札幌市中央区南14条西6丁目6-3
主催 CAI現代芸術研究所/CAI03

CAI03では今年のVOCA展(上野の森美術館)に選出された小林知世による個展「「epiphany エピファニー」を開催します。
小林知世は、生活(人、場所、自然現象等)の中で不意に訪れる予感や気配など、言葉だけではとらえきれない事物に着目しています。作品はペインティングとインスタレーションを用いており、自身の記憶に残る気配の再現、路上の雑音や会話を解読できない文字のドローイングとしてグラフィカルに記録していく方法で作品制作を行なっています。浮かび上がってくるのは文字に似た、しかし普通には読めない言葉と記号を纏う、ぼんやりとした情景です。
作家の手は地震計の針のような役割を果たし、空気の変化をキャンバスに記録します 。

タイトル「「epiphany エピファニー」は古くは「悟り」などの意味を持ち、現在では「(本質についての)突然のひらめき」と訳されます。小林知世が体験する日常の連続が無意識的な記憶として存在し、突然のひらめきと感性が一つとなりキャンバスに顕在化されることなのかもしれません。本展では自身のアトリエで制作した大作の他に、7月から1ヶ月かけてCAI03で制作した新作2点も展示されます。
この機会に小林知世の淡いひらめきの情景をご高覧ください。

 

小林知世 Kobayashi Chisei

1994年札幌生まれ 2017年東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース卒業
油彩やステイニングの技法で風景・日用品・食べ物などを白やグレーを基調とした淡い色彩で描き、環境音を判読不能の文字のようなドローイングで表現する。目に止まることのない光景や音のもつ気配や震えを捉える制作に取り組む。主な活動に2021 個展 doughnut(仙台 galleryTURNAROUND)2020 個展 暗闇で手紙を読む(札幌 salon cojica)2020 グループ展 NEW JAPANESE PAINTING(ドイツ ハンブルグ mikikosato gallery)2018 アーティストインレジデンス End Of Summer2018(アメリカ オレゴン州 ポートランド)など。

https://kobayasichisei.myportfolio.com/jp

オープニングトーク
8/5(土)P M4:00-

小林知世+樋泉綾子(札幌文化芸術交流センター SCARTS キュレーター)