CAI

EXHIBITION

高橋喜代史展  みえない多面性

高橋喜代史展 みえない多面性

Kiyoshi Takahashi solo exhibition: The invisible multifaceted nature

会期 2024年10月12日(土) – 11月10日(日)
※会期終了後の11月13日(水)〜12月22日(日)までは、予約制で展覧会をご覧頂けます。
11月13日(水)〜12月22日(日)のご予約連絡先|sano@cai-net.jp
ご返信まで時間がかかる場合がありますので、お早めにご連絡ください。
休館日 月曜・火曜 ※11/4(月・祝)はオープン、11/5(火)、11/6(水)が休廊日となります。
時間 13:00 – 19:00
会場 CAI03 札幌市中央区南14条西6丁目6-3
主催 CAI現代芸術研究所/CAI03
協力 空き地、一般社団法人PROJECTA、今村育子、小町谷健彦、高橋研太、常松英史、猫塚義夫、丸田知明

言葉の多面性に着目し精力的に映像インスタレーションを制作している高橋喜代史の個展を開催します。近年では、地方や社会の問題に個人の心情を重ねる作品を発表している高橋が、遠い異国の戦争と日本の自分を接続するため、無料でスイカの飲み物をふるまう「フリー・スイカ・バー」を実施しました。本展では、そのプロジェクトにまつわる映像やオブジェと、札幌では未発表の作品を展示します。CAIでは5年ぶりとなる高橋の個展「みえない多面性」を是非ご高覧ください。また、10月19日に木村絵理子氏をゲストにお招きしてアーティスト・トークを行います。「フリー・スイカ・バー」もオープンしますので、友人知人をお誘いあわせのうえお気軽にお越しください。


free watermelon bar

ステートメント
遠い異国で戦争が始まると凄惨な映像や写真が飛び込んでくる。海外や東京ではデモ行進が行われていると伝わってくる。札幌でも行われているようだ。

だが、私はデモ行進に参加していない。なぜかデモ行進に参加できないのだ。だからといって関心がないわけではない、今すぐに爆撃や殺戮や侵略を止めてくれと願っている。でもそう願った1時間後にいつもと変わらない生活を送っていたりもする。時々頭をもたげる正義感もあるが、日々の暮らしに押しやられもする。

そんな自分の中でゆれ動いてしまう流動的で多面的な心情にリアリティも感じている。そして、そんなゆれる多面性こそを作品にしたいと考えている。

もちろん、こんな自分が戦争にまつわる作品を制作していいのか?という逡巡はある。が、どこまでコミットしたら制作していいという基準があるのだろうか?
それはどこの誰がなんの権利で決めるのだろう?と考えたとき、美術家なのだから自分で決めたらいいと思った。        高橋喜代史

 

 

高橋喜代史  1974年北海道生まれ。「言葉の多面性」に関する映像作品と立体作品を制作。近年は、地域や社会の問題に個人の心情を重ねた映像インスタレーションを発表している。フランス、ニュージーランド、北アイルランドでの個展。カナダ、ドイツ、中国でのグループ展など、札幌を拠点に国内外で活動。2022年 第2回 KYOBASHI ART WALL 優秀賞。2020年 第3回本郷新記念札幌彫刻賞。2010年JRタワーアートボックス 最優秀賞。2000年ビッグコミックスピリッツ努力賞。1995年ヤングマガジン奨励賞。2012年より「500m美術館」「PARC」「Sapporo Parallel Museum」など展覧会の企画や、アートとまちづくりの学校「Think School」の企画運営も行う。2015年一般社団法人PROJECTA設立。2017年よりnaebono art studio運営メンバー。
Web https://takahashikiyoshi.com   Instagram @kiyoshit

 

アーティストトーク&フリー・スイカ・バー|10月19日(土)20:00〜21:30
*当日は19時以降も開場しております。
ゲスト|木村絵理子(弘前れんが倉庫美術館館長)

ARTISTS

  • 高橋喜代史

    Kiyoshi TAKAHASHI