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  • 被爆70年祈念連携プロジェクト岡部昌生「被爆樹に触れて」沖縄・名古屋・福島・広島・札幌・東京 2015年8月25日〜12月5日

    MASAO OKABE
    Touching A-‐‑‒bombed Tree in Hiroshima
    被爆70年祈念連携プロジェクト 岡部 昌生「被爆樹に触れて」


    戦後70年、被爆70年。一人の美術家によって積み上げられてきた広島の「被爆樹に触れて」は、福島の「被曝つづける樹」のシリーズと呼応させながら、日本の6都を横断する旅のように大きな弧でつなぎ、6つの展覧会を連携、共有して、この節目の年に応えたいと構想しました。
    この連携プロジェクトは、創造する人間の旅〈キャラヴァン〉をテーマにかかげる「あいちトリエ ンナーレ2016」へとつながり、新たな出会いの連環の輪が拡がり、連関するネットワーク的な志向から、創造しながら旅する人間の共振する場へ連動しつづければと考えています。札幌CAI02の 端聡が総合ディレクターとして構想し、それぞれ各都市が、連携として独自の展開と運用を列ねながら企画する、ひとつのネットワークプロジェクトへの試みでもあります。
    この広島から始まる「被爆樹に触れて」の基点は、第52回ヴェネツィアビエンナーレ日本館を訪れた盲目の写真家ユジャン・バフチャルの要請によって、70年前に被爆し、生き残った木の樹膚の表面を擦りとることから始まったシリーズで、「声を発しないものたち。そこから動くことの出来なかった樹木に、動くことのできる美術家が触れた生命の存在。土地の、場所に流れた時間に抱かれ、静かに向き合う時間をつくりたい」と岡部昌生は言う。
    そして、このシリーズの成立にたち合った港千尋さんは、「記憶、過去に触れるイメージへの旅」で「被爆樹の種類や残っている地点の調査などを含む制作は、ひとつのフィールドワークをつくりだすプロセスについて多くのヒントを含んでいる。こうして手によって残されるさまざまな痕跡は、記憶の未来をめぐる創造の営みへ参画するのである」と綴っている。

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    とがった先端で書くことを教え、 粘土板を焼く炎をつくり、 紙を与え、 そして本を授けたのは、 木である。
    書物を意味する単語の底に樹皮の意味が隠れ、 言葉のなかに葉っぱが揺れている。
    そのようにして木の技術が支えられてきた文明の長い長い時間が、 たったひとつの爆弾によって断ち切られるとは、誰が予想しただろうか。
    文明の先端から落下した極小の火が、 全てを灰に帰するとは。
    だが木は蘇り、鳥たちは戻ってきた。その下で岡部昌生が樹木を擦る。紙をあて、鉛筆の先端を 滑らせながら木を擦るとき、芸術家は感性と知性の長い時間を遡行している。ゆるやかに曲線を描 く腕のストロークによって、大地から吸い上げられ、すばらしい高みへと上昇してゆく幾千の川を 遡ってゆくための、櫂が漕がれる。
    それは木の内部に保たれている秘密を聴くための、はるかな旅である。

    「木の教え」(港千尋「被爆樹に触れて」2008)より


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    ◎広島

    2015年8月25日(火)〜30日(日)11:00-20:00(最終日17:00)
    gallery G
    広島市中区上八丁掘4−1アーバンビューグランドタワー公開空地内        
    TEL.082-211-3260 FAX.082-211-3261
    8月25日(火)トークショー/堀口力(樹木医)18:00-20:00


    ◎沖縄

    2015年9月4日(金)~9月27日(日)13:00~19:00
    HENACHI ANNEX GALLERY
    沖縄県国領群本部町辺名地11
    トークショー:9月9日(水)19:30~
    ゲスト 港 千尋(あいちトリエンナーレ2016 芸術監督)
    現地問い合わせ: 080-3021-4275(東辻)
    問い合わせ:CAI02 011-802-6438(13:00~)
    特別協力:寺田英司(HENACHI ANNEX GALLERY 代表)


    ◎名古屋

    2015年10月9日(金)〜11月1日(日)10:00-21:00(日祝20:00まで)
    ちくさ正文館書店本店
    名古屋市千種区内山3-28-1 TEL.052-741-1137
    BOOK MARK NAGOYA 連携 ちくさ正文館特別企画「岡部昌生図録点」併催
    トークショー:10月9日(金)19:00〜21:00
    港千尋(あいちトリエンナーレ2016芸術監督)


    ◎福島

    2015年10月17日(土)〜29日(木)9:00-17:00(土日10:00-17:00)
    県庁南再エネビル3F 福島市荒町4-7
    トークショー:10月18日(日)14:00〜16:00
    川延安直(福島県立博物館専門学芸員)
    主催:はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト協力:飯館電力
    お問合先 福島県立博物館 024-228-6067


    ◎札幌

    2015年10月24日(土)〜11月21日(土)13:00-23:00(日祝休廊)
    CAI02
    札幌市中央区大通西5丁目昭和ビルB2 TEL.011-802-6438
    トークショー:10月24日(土)18:30〜20:30
    佐藤友哉(札幌芸術の森美術館館長)


    ◎東京

    2015年11月30日(月)〜12月5日(土)11:30-19:00(会期中無休)
    TOKI Art Space
    渋谷区神宮前3-42-5 歳音ビル TEL.FAX.03-3479-0332
    トークショー:12月5日(土)16:00〜18:00
    アライ=ヒロユキ(美術・文化社会批評)



    主催:被爆70年祈念連携プロジェクト
    企画:CAI現代芸術研究所 


    okabe01

    岡部昌生
    フロッタージュによる表現を1977年よりはじめる
    1979年パリで169点の「都市の皮膚」を制作
    1980年代後半より広島の原爆の痕跡を作品化する作業をはじめる
    1988年のヌーサ(オーストラリア)における市民とのコレボレーション以来、ワークショップを積極的に実施、国内外の各都市で制作・展覧会活動を展開している

    1996 「ヒロシマ・メモワール」(広島市現代美術館)
    2000 「光州ビエンナーレ」(光州 韓国)
        「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟)
    2001 「ART for the SPIRIT 永遠へのまなざし」(北海道立近代美術館)
    2002 「N’OUBLIEZ PAS 忘れない」(日仏会館)
    2005 「シンクロニシティ同時生起」(広島市現代美術館)
    2007 第52回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館(コミッショナー港千尋)
        「STUDIO MONTPARNASSE」(リトグラフ作品集刊行 パリidem/item)
        『岡部昌生 わたしたちの過去に、未来はあるのか』(港千尋編 東京大学出版会)
        港千尋とのユニット「記憶を汲みあげる(ローマ日本文化会館)
    2011 岡部昌生+港千尋「タスマニアのヒロシマ」MONAコレクション(ホバート タスマニア)
        岡部昌生+港千尋「事後のイメージ」(ベイルート・アートセンター)
        「きみは3.11を見たか?」(旧日本銀行広島支店)
    2012 岡部昌生+港千尋「個園」(人可藝術中心 杭州 中国)
        「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」(福島県立博物館、南相馬市博物館)
    2013 岡部昌生×港千尋「色は憶えている」(札幌、東京、広島)
        岡部昌生+港千尋「アート・アーチ・ヒロシマ」(広島県立美術館)
        「おらほの碑—南相馬の記憶と記録」(南相馬市博物館 福島県立博物館)
    2014 「札幌国際芸術祭2014」(北海道立近代美術館)
       「そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト」(旧住友奔別炭鉱ホッパー遺構)
    2015 「キオクとキロク」(福岡市立美術館)
        「被爆樹に触れて」(広島、東京、札幌)


    p143_愛の小さな徴




    会期  2015年8月25日〜12月5日
    会場  広島 gallery G / 沖縄 HENACHI ANNEX GALLERY / 名古屋 ちくさ正文館書店本店 / 福島 県庁南再エネビル3F / 札幌 CAI02 / 東京 TOKI Art Space

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