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MASAO OKABE Touching A-‐‑‒bombed Tree in Hiroshima
被爆70年祈念連携プロジェクト岡部昌生「被爆樹に触れて」札幌展

戦後70年、被爆70年。一人の美術家によって積み上げられてきた広島の「被爆樹に触れて」は、福島の「被曝つづける樹」のシリーズと呼応させながら、日本の6都を横断する旅のように大きな弧でつなぎ、6つの展覧会を連携、共有して、この節目の年に応えたいと構想しました。
この連携プロジェクトは、創造する人間の旅〈キャラヴァン〉をテーマにかかげる「あいちトリエンナーレ2016」へとつながり、新たな出会いの連環の輪を拡げつつ、連関するネットワーク的な志向から、創造しながら旅する人間の思いに共振する場へ連動しつづければと考えています。
札幌CAI02の 端聡が総合ディレクターとして構想し、それぞれ各都市が、連携として独自の展開と運用を列ねながら企画する、ひとつのネットワークプロジェクトへの試みでもあります。
この広島から始まった「被爆樹に触れて」の基点は、第52回ヴェネツィアビエンナーレ日本館を訪れた盲目の写真家ユジャン・バフチャルの要請によって、70年前に被爆し、生き残った木の樹膚の表面を擦りとることから始まったシリーズで、声を発しないものたち。そこから動くことの出来なかった樹木に、動くことのできる美術家が触れた生命の存在を顕在化させたのである。
「土地の、場所に流れた時間に抱かれ、静かに向き合う時間をつくりたい」と岡部昌生は言う。
そして、このシリーズの成立にたち合った港千尋は、「記憶、過去に触れるイメージへの旅」で「被爆樹の種類や残っている地点の調査などを含む制作は、ひとつのフィールドワークをつくりだすプロセスについて多くのヒントを含んでいる。こうして手によって残されるさまざまな痕跡は、記憶の未来をめぐる創造の営みへ参画するのである」と綴っている。

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とがった先端で書くことを教え、 粘土板を焼く炎をつくり、 紙を与え、 そして本を授けたのは、 木である。
書物を意味する単語の底に樹皮の意味が隠れ、 言葉のなかに葉っぱが揺れている。
そのようにして木の技術が支えられてきた文明の長い長い時間が、 たったひとつの爆弾によって断ち切られるとは、誰が予想しただろうか。
文明の先端から落下した極小の火が、 全てを灰に帰するとは。
だが木は蘇り、鳥たちは戻ってきた。その下で岡部昌生が樹木を擦る。紙をあて、鉛筆の先端を 滑らせながら木を擦るとき、芸術家は感性と知性の長い時間を遡行している。ゆるやかに曲線を描 く腕のストロークによって、大地から吸い上げられ、すばらしい高みへと上昇してゆく幾千の川を 遡ってゆくための、櫂が漕がれる。
それは木の内部に保たれている秘密を聴くための、はるかな旅である。

「木の教え」(港千尋「被爆樹に触れて」2008)より


[プロジェクト詳細・他会場はこちら]

MASAO OKABE Touching A-‐‑‒bombed Tree in Hiroshima
被爆70年祈念連携プロジェクト岡部昌生「被爆樹に触れて」札幌展
会期  2015年10月24日〜11月21日
休館日  日祝/11月13日は作品入替えのため、休廊
時間  13:00~23:00
*10月31日はイベント(シャミと、舞と、お囃子と。)のため、17:00〜21:00は一般の展覧会鑑賞はできません。予めご了承ください。
会場  CAI02 札幌市中央区大通西5 昭和ビルB2
アーティストトーク  10月24日(土)18:30〜20:30
ゲストスピーカー佐藤友哉(札幌芸術の森美術館館長)
特別ライブ&トーク:11月14日(土)19:00〜
アイヌトンコリ奏者Okiによるライブ
岡部昌生+港千尋(あいちトリエンナーレ2016芸術監督)

主催:被爆70年祈念連携プロジェクト
企画:CAI現代芸術研究所
協力:小室治夫

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